昨日の記事について

肝心の元になった記事を読んでいないのと
ライターの書き方が悪いかもしれないということはない という前提で
 
任天堂社長の言う「ゲーム人口を増やす戦略」は正しい
私も最初は本当に増えるのか半信半疑でしたが、実績がものを言っています
 
で、
> 一方、同じ記事中で「高精細なグラフィックや壮大なストーリーを目指すという選択肢もあったが、それではゲーム人口は増えない」と発言したことが、ネット上で「FF13批判か?」など反発の声を招いている。
について
「ゲーム人口を増やす」と「売れるゲーム」は=ではありません
 
ゲーム人口を増やすということは、普段ゲームを触っていない人(初心者)がゲームをプレイするため
比較的簡単な操作やわかりやすいルールになっていることと思います
ですが、普段からよくゲームをプレイする人にはそれでは物足りないことも多々あるはずです
(必ずしも物足りないと感じるというわけではないが)
 
慣れてきたら、より複雑で難しいものに挑戦する「向上心」は当然のように発生します
難しいものよりも、同じようで新しいものを遊んでみたいという「好奇心」も現れるでしょう
もちろん新しいものに触れることがなければ飽きられゲームで遊ぶことをやめていくでしょう
つまり、既存ユーザー向けのゲームは「ゲーム人口を減らさない」ためのゲームであると言えるでしょう
 
ゲーム業界に限らず、既存消費者を減らさない努力は行っているはずです
FFやDQといった大作RPGも「ゲーム人口を減らさない」ことに貢献していることでしょう
(逆もまたしかりということはここでは多く書きませんが)
 
で、
>(前略)…え、ゲーム雑誌? 普段は一切読まないですね」(任天堂本社社員)。
これはゲーム業界としてはありえないですね
全てを把握しろとまでは言いません
毎月・毎週隅々まで読めとも言いません
少なくとも定期的にでも読んで業界全体の動きを確認し、自分の興味のあるジャンルに関してはキッチリと把握しておくことは大切だと思います
自分の興味があるジャンルすらも曖昧な情報しか頭に入っていないとすればそれは世間知らずです
 
18禁ゲームは目的が違うので別としても良いですが、
あまり任天堂が作らないジャンルである異性との交流をメインにした「恋愛シュミレーション」、キャラクターが活躍することをメインにしたいわゆる「キャラゲー」や、オンラインで不特定多数を相手に楽しむ「MMO」も同じ娯楽ゲームだと私は思います
それぞれ遊ぶ目的は違えど「ゲームで遊んで満足したい」ということには変わりないはずです
 
「面白くない」とか「我々の思想とは違う」という理由だけで「同じ娯楽ゲームとは思えない」とバッサリ切り捨てるというのはおかしい話
「老若男女」とそれだけでも4種類になるというのに「十人十色」と来たらそれだけで40種類の人間がいることになります
もはや「千差万別」であり、例え100タイトルのゲームを作ったとしても1万人全ての人間を満足させられるとは限らないでしょう
 
例え任天堂が作らなくてもユーザーに求められているゲームはたくさんあるのです
需要がある限り、それぞれのジャンルが作られ遊ばれ伸びていって欲しいと私は考えます
 
最後に、
> 「ゲーム通の共通の認識として、『任天堂の“お手軽ゲーム”は本気で楽しめない』という意見はあるんじゃないでしょうか。(中略)しかし、社長や社員の話を聞く限り、『ゲーマー向けのゲームに未来はなし』といったような意識を彼らが抱いているような気がして、悲しいかぎりですね」(ゲーム雑誌ライター)。
は?ありえないですね
用意された舞台だけで満足しているようじゃ通とは言えないでしょう
満足してる人はゲーマーくらいでいいのではないですか?
(かくいう私もまだまだゲーマーの範疇だ)
 
任天堂のゲームは、飽きる早さに個人差はあれども9割の人は1回以上は「面白い」と感じる瞬間があるゲームを作っていると感じています
1回くらい面白いと感じたってすぐに飽きてしまえば買ってもらえるわけないのですが、その一瞬の「面白い」に任天堂の万人向けの努力が感じられます
 
そしてライターの解釈は間違っていると私は考えます
『ゲーマー向けのゲームに未来はなし』ではなく『ゲーマー向けのゲームだけを作っているようではゲームに未来はなし』だと
それはゲーマー向けしか作らない会社は潰れるよということではなく、業界全体として「普段ゲームをしない人に遊んでもらえるゲームを作ること」が重要であると思います
ヘビーユーザー向けばかり作る会社がいる一方で、ライトユーザー向けばかり作る会社がいればそこでバランスは取れます
ゲームというものは簡単なものであればそれこそ少人数で早い期間で作れはしますが、ゲーマー向けともなると「今までにない新しい」ものだったり「ユーザーの期待に応える」ものだったりと継続的な開発環境が必要でしょう
その環境を整えるためにはあれやこれやと手を出してられないのが現状です
大きい会社はともかく、小さい開発企業はそう易々といろんなものを作るわけには行かないのです
(大きい会社もいくつかの小さい開発に頼んでるわけですけどね)
 
 

まとめ
今はまだライトユーザーとかヘビーユーザーとか大きく分けられる状態ですが、今のライトユーザーをリピーターにすることができれば段々とその境目はなだらかになってくるはずです
そのときこそ「どのようなユーザーに遊んで欲しいかハッキリとしたもの」が重要になってくるでしょう